HONDA CRF450 RALLY

ダカールラリー2013(2013/1/5~1/20開催)に参戦したチームHRCの「HONDA CRF450 RALLY」です。
以前からずっと実車を見てみたくて、ついに念願が叶いました。

80年代のメジャーな砂漠ラリーと言えば、パリダカでした。
その頃のTV中継ダイジェストで、ホンダワークスのNXRが圧倒的な強さで4連覇を達成。
映像ながらもそのいわゆるビッグオフの迫力とカッコ良さに憧れたものです。

その4連覇した1989年を最後に、長らく活動を休止していたホンダが帰ってきました。







時代は変わって、レギュレーションの兼ね合いでマシンは市販コンペマシンのCRF450Xベースになりましたが、
そのビッグタンクや大型スクリーンなど、タフなラリーマシンの様相はそのままです。
過酷な状況や悪路での走破性に特化したオフロードバイク好きの脳内の起源は、
俺の中では当時のパリダカにあったのかもしれません。



復帰1年目のデータ不足や、現在のオフロード界を席巻するKTMワークスの活躍で、
復帰初年は微妙な戦績でしたが、ホンダファンとして、今後の活躍に期待しています。
まぁ、それでも・・・マシン性能、手厚いワークスサポート、エントリー数の多さ、
どれをとってもKTMの牙城を崩すのは大変でしょう。「オフマシンといえばKTM」の威信やプライドは凄まじいです。

マシンは全くの別物ながら、愛機CRF250Lと同じ「CRF」のネーミングはちょっと嬉しい(笑)。
ホンダのコンペモデルブランド「CRF」を公道向け市販車両に使うのは、販促面で意外と威力があると思う。



ホンダのブースイベント用の大型トランスポーターに展示されていた都合、
ローアングルからのショットは狙い易かったけれども、逆にハイアングルがまるっきりダメ(笑)。
ハンドル周辺のラリーライクな雰囲気が見られなかったのが残念でした。


個性的な非対称ヘッドライトも独特でカッコイイ。



このマシンを駆るエルダー・ロドリゲス (Helder Rodrigues)選手は、過去に二度ほど、
同ラリーで3位を獲得しているようです。2014年向けのテストも始まったようだし、個人的に要注目です。
もしもの話ですが、このままのスタイルで、ホンダが何かしらビッグオフの公道モデルを出したら、
CBRを売り払って買い換えるかも・・・。まぁ、出ることは有り得ない(出しても売れない)から言えるけどね(笑)。
NXRのフィードバックで出したビッグオフの名機「アフリカツイン」の再来を、心のどこかで期待しているのかな。
そうなる為には、せめて今後のダカールラリーで表彰台以上には食い込まないとね。
この日はホント良いモノを見せてもらいました。