HONDA CB1100 RS 試乗記
初代(2010モデル)CB1100元オーナーとしては、4発の響きが懐かしくなりました。
当時、無限から出たばかりのツインメガホンマフラーを取り付け、その音の良さに酔いしれましたが、
それとはまた違った少し甲高いレーシーな雰囲気が、元オーナーも納得の仕上がり。
スポーティーな足回りを備えたRS投入。
スイングアームもCB1300譲り?のアルミとなり、うるさがた(年配オヤジライダー)の心を鷲掴みにしたことでしょう。
現代の空冷は見た目にも洗練されている。
低めにマウントされたハンドルバーは、初代タイプ2や、あまり知られていませんが、
当時発売された初代CB1100用の無限コンプのパーツのハンドルの高さに近いです。
バネ下重量に寄与する樹脂製軽量フェンダー等、全て元オーナー目線で考えると、胸が熱くなります。
キャストホイールと相まって、スポーティーな雰囲気満点な足回りです。
寝かし始めてから、二次旋回は17インチの恩恵で、ライン一本分はくるっと軽快に小回りできる感じ。
エンジンはルート的にあまり回せないので、トルク感の印象ですが、少し初代(2010モデル)より大人しくなったかも。
元オーナーと言っても、その後の買い替えでCBR、現在はDCT制御のNCで、印象が薄らいでるので何ともあれですが・・。
もしかしたら少し高回転側にアジャストした味付けかもしれません。
見るからに足回りは中高速でも踏ん張ってくれそうです。
バンク角は少ないですが、カフェレーサーの雰囲気は十分です。
初代があまりにも薄くチープ感漂い最低限の作りでした。この硬さ、スポーティーな演出のひとつなのでしょう。
このタンク形状、どのアングルからでも凄く格好が良いです。一番のお気に入りポイントです。
カスタマーではなく、メーカーでここまで出来るのが凄い。
6速化と共にギアポジ表示が追加されて、ビキナーやリターンライダーにも使い勝手を向上させています。
メッキのカバーがマッチして、走行中も目にする所に、しっかりと所有欲を満たす質感向上を果たしています。
アナログメーターは、わざわざデジタル信号を置き換えて表示する訳だから、
機能的には無駄とも言えるけど、趣味の乗り物である以上、「見た目」「製品コンセプトに沿った物作り」は、
とても大事な要素だと思います。その意味では走行中のエキゾーストサウンドも同様です。
あれから7年、ネガな部分がほぼ解消され、トラディショナルなEXと、このRSで熟成が極まった感じ。
完成度がこの上なく上がりました。しかも初期型に近い、コスパ重視の仕様もまだ買えるという・・・。
EXに黄色タンクも捨て難いですが、やはりRS押しな管理者でございます。
問題は・・・お値段です。装備のアップグレード内容としては理解できるのですが、
これだとCB1300SFと価格&ネイキッド「スポーツ」で競合しそう・・。
空冷(味わい)か水冷(パワー)か、見た目の拘り(好み)で決まるのかな。
重量も16kg差があるし、取り回しの気軽さも考えると、CB1100RSが有利(売れる)かなぁ。
**********************************************************************
尚、当記事は一部にブログ管理者個人の憶測が含まれ、その他表記に誤りがある場合があります。
詳しくはホンダ販売店に問い合わせるか、公式HPの内容を御確認くださいませ。