2014 HONDA CB1100 EX
発売から丸4年、ついにホンダの人気モデルのCB1100がビッグマイナーチェンジを行いました。
2月20日に発売したばかりなので、まだ路上で見かけるには早いでしょうか。
丸3年乗ったCB1100の元オーナーとしての視点も絡めて記事にしたいと思います。
チューブが当たり前なオフ車乗りの立場でも、それほど気になる部分ではない。
この往年のCBファン(Kシリーズ)の心を掴むデザインは非常に良い。
しかも元所有車のCB1100の無限二本出しメガホンマフラーと異なり、センタースタンドにもきちんと対応しています。
メンテや狭い場所での駐輪など、センスタがあると実に便利です。
STDモデルの片側一本出しと排気効率の違いからか、あるいは意図して味付けを変えたか、EXは2馬力パワーアップ。
腰下等のカバー類はバフ掛け処理でメリハリの良さを感じます。
この辺もKシリーズファンを意識しているかもしれません。
サードパーティ製のものと違ってデブさが最小限で、デザインが極力破綻しないようにしっかり開発されている。
元オーナーとして、航続距離が短く給油回数の多さがツーリングで気になる部分でもあったので、
このストレスを軽減したラインナップの追加はさすがのリサーチです。これで50~60km程度は長く走れる。
しかもデザイン性の良い14Lタンクモデルも継続販売だから、ライダーの用途、好みの違いにもしっかり対応。
ニーグリップは若干やり辛くなった。ただ、皮パンツやその他専用のライドパンツで滑り止めが効くものなら、
ライド上は問題ないと思う。小柄な女性ライダーはやや不利かも。気になる人は、ラバーのニーパッドでも貼りましょう。
旧シートではシート高が低い為に、長時間乗ると膝の曲がりや尻痛が気になったけど、その辺もうまく解消してくれそう。
この形状(Kスタイル)もナイス。
それを補って余りある各部の出来の良さです。
これで7万アップで済むなら十分お買い得だと思う。
もし、あと1年早く発表されていたら・・・、もしレプソルカラーのCBRが出なかったら、
各部の質感向上、機能性の充実、すなわちネガの解消と全体のバランス(デザイン)が見直されたこのマシン、
そのまま乗り換えたかも・・・。部品の移植より安上がりそうだしっ(笑)。
なんて・・・無限キット限定セット装着マシンは、あれでスタイリングとしては至高のパーツでしたけどね。
でもホント、これからオーナーになるライダーにとっては、
EXならEパッケージモデルで吊るしのまま乗っても良いと思えるほど熟成されたマシンになったと思います。
チューブタイヤがどうしても気になるなら、STD用ホイールに組み替えれば良いでしょう。
ホンダ贔屓ですが、ここまで絶賛したのはあまりない。
やはりベースのMC前のCB1100の素性の良さが分かっているから言える元オーナーとしての見解です。
このキャンディーアリザリンレッドと相まって、飽きのこないとても良いデザインだ。